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認識論
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洞窟の比喩
生まれたときから洞窟に縛られ、壁に映る影だけを見続ける囚人たち。振り返って光を見た者は、太陽(真理)の存在を知る。プラトンが『イデア論』を説明するために用いた比喩で、哲学者の使命を示す。見えているものが世界のすべてではない——経営判断における認知の限界を問う原型となる寓話。
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純粋理性批判
イマヌエル・カント(1724-1804)が1781年に刊行した西洋哲学の転換点。人間は『物自体』を認識できず、経験と共に働く理性の形式(時間・空間・カテゴリー)を通してのみ世界を把握する——この『コペルニクス的転回』が経験論と合理論の対立を終わらせ、近代哲学を打ち立てた。認識の限界を画定することで、逆に学問の根拠を確立した大著。
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方法的懐疑
ルネ・デカルト(1596-1650)が『方法序説』『省察』で展開した認識論の方法。感覚・推論・全ての知識を一度疑い、疑いえないものに到達する。『我思う、故に我あり(コギト・エルゴ・スム)』という近代哲学の出発点を生み、西洋思想を中世的権威から解放した。経営における前提検証の原型となる思考法。
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悟り
サンスクリット語 bodhi(菩提)・samādhi(三昧)の日本語訳。仏教における、真理を直接把握する根源的体験を指す。段階的な学習の延長ではなく、質的に異なる認識の飛躍として描かれ、特に禅宗で中心的概念となる。
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テアイテトス
プラトン(前428-前347)の後期対話篇。数学者テアイテトスと対話する形式で『知識(エピステーメー)とは何か』を問う。『感覚である』『正しい思わくである』『根拠のある正しい思わくである』という三定義を順に検討し、いずれも退ける。結論は出ないが、認識論の問いの深さを示した古典。情報と知の違いを考える原点。