Tag
意識
-
唯物論
物質を世界の根本原理とし、意識や精神は物質的過程から派生すると考える哲学的立場。古代ギリシャのデモクリトスに源を持ち、マルクス・エンゲルスによって弁証法的唯物論として体系化された。現代では神経科学・認知科学とも接続する。
-
汎心論
意識は人間や動物に限らず、あらゆる物質の根本的性質に宿るとする形而上学的立場。古代ギリシャのタレスやプラトンに源流を持ち、ライプニッツを経て、デイヴィッド・チャーマーズやフィリップ・ゴフらによって現代の「ハード問題」解決策として再評価された。
-
心の哲学
意識や主観的経験を哲学的に考察する分野。デカルトの心身二元論(17世紀)を起点に、20世紀後半から分析哲学・認知科学との接合で急展開した。チャーマーズが提唱する「意識の困難問題」——なぜ脳の物理的プロセスから主観的経験が生じるのか——は未解決のまま、AI研究・神経科学・経営思想にまで波及している。
-
クオリア
感覚や知覚が伴う主観的な経験の質を指す哲学概念。「赤を見たときの赤さ」「痛みの痛み」のように一人称視点でしか記述できない現象的特性。1974年トマス・ネーゲルが問題化し、デイヴィッド・チャーマーズが「意識のハード問題」として定式化。人工知能・認知科学・倫理学に広く影響を与える。
-
実体二元論
17世紀、デカルトが定式化した哲学的立場。精神(思惟する実体・res cogitans)と物体(延長する実体・res extensa)は互いに還元できない別種の実体であると主張する。心が身体にどう作用するかという「心身問題」を鋭く提起し、現代の意識研究・認知科学・哲学的ゾンビ論争に至るまで議論の原点であり続ける。
-
意識のグローバル・ワークスペース理論
グローバル・ワークスペース理論(GWT)は、バーナード・バースが提唱し、ドゥアンヌやシャンジューらが神経科学的に発展させた意識の枠組みである。脳内の多数の特化した並列モジュールのうち、選抜された情報だけが広範な領域に「放送」され、それが意識的経験と報告可能性を生むと説明する。