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正義論
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国家
プラトン(前427-前347)が紀元前4世紀半ばに執筆した対話篇。『正義とは何か』を出発点に、理想国家の構造(統治者・軍人・生産者の三階級)と魂の三部分(理性・気概・欲望)を対応させ、正義を『各部分がその本分を果たすこと』と定義した。哲人王・洞窟の比喩・イデア論を内包し、西洋政治哲学の基礎文献となった。
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サンデル『正義』
ハーバード大学教授マイケル・サンデル(1953-)の講義『Justice』を元にした2009年の書籍『これからの「正義」の話をしよう』。功利主義・リベラリズム・コミュニタリアニズムの三大立場を、トロッコ問題・代理出産・同性婚などの具体事例で論じ、世界的ベストセラーに。NHK『ハーバード白熱教室』で日本でも爆発的人気を得た。
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無知のヴェール
ジョン・ロールズ(1921-2002)が『正義論』(1971)で提示した思考実験。人が自分の性別・才能・財産・人種を知らない『原初状態』に置かれたら、どのような正義の原理を選ぶか。自己の立場を知らないからこそ、誰にとっても公正な制度を選ばざるを得ない——この装置が、20世紀後半の政治哲学を書き換えた。制度設計の公平性テストの原型。