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建築
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アール・デコ
1925年のパリ現代装飾美術・産業美術国際博覧会(アール・デコ展)を起点に、1920-30年代に世界を席捲した装飾様式。アール・ヌーヴォーの曲線性を退け、直線・対称・幾何学形態、ジグザグ・放射・流線形を特徴とする。ニューヨークのクライスラー・ビル、エンパイア・ステート・ビル、豪華客船、映画館、香水瓶まで広く浸透した。
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アール・ヌーヴォー
1890年代から1910年頃まで欧州で流行した装飾芸術・建築運動。産業革命後の量産品の画一性への反発として、植物や昆虫に想を得た有機的曲線、総合芸術の理念を前面に出した。パリのギマール、ウィーンのクリムト、バルセロナのガウディ、ナンシー派(ガレ)、英国アーツ・アンド・クラフツから流入した工芸思想が土壌となった。
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バロック
16世紀末から18世紀前半にかけて欧州で展開した美術・建築・音楽の総合様式。対抗宗教改革の宗教的熱狂と絶対王政の権威表現を土壌に、強烈な明暗対比、躍動する構図、過剰な装飾、感情の直接的表出を特徴とする。ルネサンスの静的調和と対照的に、観者の情感を揺さぶることを目的とした。
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バウハウス(学派)
1919年、建築家ヴァルター・グロピウスがワイマールに設立した造形学校。工芸・絵画・建築・工業デザインを統合する総合造形教育を掲げ、カンディンスキー、クレー、モホイ=ナジ、ミース・ファン・デル・ローエらが教鞭をとった。14年の活動でナチスにより閉鎖されたが、近代デザイン教育の原型として世界中に継承された。
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ゴシック建築
12世紀中葉、パリ近郊のサン・ドニ修道院長シュジェールに始まり、400年にわたり西欧の大聖堂建築を支配した様式。尖頭アーチ、リブ・ヴォールト、フライング・バットレス(飛び梁)の三位一体により、壁を薄く高く立ち上げ、広大なステンドグラスで光を満たす空間を実現した。
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ル・コルビュジエ
スイス生まれのフランス人建築家・都市計画家・画家・家具デザイナー。1926年に近代建築の五原則(ピロティ・屋上庭園・自由な平面・横長窓・自由なファサード)を定式化し、『住宅は住むための機械である』と宣言した。サヴォワ邸、ユニテ・ダビタシオン、ロンシャンの礼拝堂、チャンディガール都市計画を残した。
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ミケランジェロ
カプレーゼ生まれのイタリア・ルネサンス盛期の芸術家。フィレンツェとローマで活動し、彫刻『ピエタ』『ダビデ』『モーセ』、絵画『システィーナ礼拝堂天井画』『最後の審判』、建築サン・ピエトロ大聖堂クーポラを残した。人体表現の到達点として西洋美術の基準となった。
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パルテノン神殿
紀元前447年から432年にかけて、ペリクレス時代のアテネが建造したアテナ女神の神殿。ドーリア式を基調にイオニア式要素を融合し、エンタシス・スティロベートの微妙な曲線による視覚補正で知られる。イクティノスとカリクラテスが設計、フェイディアスが彫刻を総指揮した。
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ローマ建築
紀元前後から帝政期にかけて発展した古代ローマ建築。アーチ・ヴォールト・ドームの三位一体と、火山灰を混ぜたローマン・コンクリート(オプス・カエメンティキウム)により、ギリシア的列柱様式を超える巨大空間を実現した。パンテオン、コロッセウム、水道橋、公衆浴場はその典型である。
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安藤忠雄
大阪生まれの建築家。元プロボクサー、独学で建築を修めた異色の経歴を持つ。住吉の長屋、光の教会、水の教会、直島のベネッセハウスと地中美術館など、打放しコンクリートの禁欲的な幾何学と、自然光・水・風の繊細な取り込みを統合した作品群で、1995年プリツカー賞を受賞。日本現代建築の世界的顔である。