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ソクラテス
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アポリア
古代ギリシャ語で「行き詰まり・通行不能」を意味する哲学用語。ソクラテスが問答を通じて相手の自明な前提を崩し、当事者が「わからない」地点に立たされる状態を指す。この困惑こそが真の探求の出発点であり、無知の自覚から始まる知的誠実さの基盤となる。
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キュニコス学派
アンティステネスが前4世紀に創始し、ディオゲネスが体現した哲学学派。「犬の哲学者」とも呼ばれ、社会的慣習・富・名声をすべて虚飾として斥け、自然に従った自足的生(アウタルキア)のみを至上の善とした。禁欲と挑発的な言動で文明社会を批判し、ストア派に決定的な影響を与えた。
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ディオゲネス
前404〜前323年頃。シノペ生まれのキュニコス派哲学者。貨幣偽造疑惑で追放された後アテナイに移り、桶を住処として生涯を過ごした。財産・名誉・快楽を「ノミスマ(慣習的価値)」と断じて捨て去り、自然に従う自足した生こそが真の自由だと説いた。アレクサンドロス大王との問答は後世に繰り返し語られる。
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ソクラテスの問答法
前5世紀のアテナイで、ソクラテスが実践した対話による探求法。相手の主張に矛盾を示す反問(エレンコス)を繰り返し、「自分は何も知らない」という自覚から真の思考を引き出す。プラトンの対話篇を通じて伝わり、論理的思考・批判的思考の原型として現代教育・コーチング・法廷技術に継承されている。