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イギリス文学
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デイヴィッド・コパフィールド
チャールズ・ディケンズが1849〜50年に発表した半自伝的長編小説。孤児同然の境遇から作家として自立するデイヴィッドの軌跡を通じ、ヴィクトリア朝の階級格差・貧困・教育・人間関係の機微を描く。ディケンズが「最愛の作品」と呼んだ代表作。
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エマ
ジェイン・オースティンが1815年に刊行した長編小説。裕福で聡明なエマ・ウッドハウスが、周囲の人間の恋愛を自在に操れると信じて干渉を重ねるが、ことごとく見当違いであることが明かされる。卓越した劇的アイロニーと自己認識の失敗を描いた作品として、英文学の最高傑作のひとつに数えられる。
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ジェーン・エア
1847年、シャーロット・ブロンテがカラー・ベルの筆名で発表した長編小説。孤児の家庭教師ジェーンが、ソーンフィールドの主人ロチェスターへの愛と道徳的自立の間で葛藤する。一人称の内面告白と女性の自律を前景化した語りは、ヴィクトリア朝文学の転換点であり、現代フィクションの原型ともいえる作品。
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蠅の王
1954年発表。戦時下に孤島へ漂着した英国人少年たちが文明の規律を失い、集団暴力へ転落する様を描く。タイトルは悪魔名「ベルゼブブ」の訳で、人間の内に潜む悪を象徴する。ゴールディングは本作でノーベル文学賞(1983年)を受賞した。
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高慢と偏見
1813年刊。ベネット家の次女エリザベスと資産家ダーシーの対立と和解を軸に、摂政時代イギリスの階級規範・結婚制度・自己認識の盲点を解剖した作品。「高慢」と「偏見」がそれぞれダーシーとエリザベスに当てられるかと見せて、実は両者が双方の欠陥を体現するという逆説的構造が批評的に評価される。
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老水夫行
サミュエル・テイラー・コールリッジが1798年『抒情民謡集』に発表した長篇バラッド詩。罪なきアホウドリを殺した水夫が呪いと幻視の海を漂い、すべての生命への愛を回復することで解放される。超自然と道徳的因果を結びつけた構造が特徴。