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記号論
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脱構築
フランスの哲学者ジャック・デリダが1960年代後半に提唱した読解・思考の手法。テクストが依拠する二項対立(理性/感情、現前/不在など)を解体し、意味が固定されず差異によって無限に延期されることを示す。文学批評・法学・建築・倫理学に影響を与え、確実性への問いを現代思想の中心に据えた。
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薔薇の名前
イタリアの記号論学者ウンベルト・エーコが1980年に発表した長編小説。1327年、北イタリアの修道院で起きる連続死の謎をフランシスコ会修道士ウィリアムが解く。隠された書物——アリストテレスの『詩学』第二巻——が事件の核心にあり、知識の独占・検閲・権力の三角関係を抉る。記号論と中世神学を織り交ぜた知的娯楽の頂点として世界的な反響を呼んだ。
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シミュラークル
フランスの思想家ジャン・ボードリヤール(1929-2007)が『シミュラークルとシミュレーション』(1981)で展開した概念。イメージが現実の反映から出発し、最終的に現実との対応を失った「オリジナルなき複製」と化す四段階を論じた。消費社会・メディア環境の分析に広く援用され、現代マーケティングやブランド論にも影響を与えている。
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構造主義
ソシュールの言語学を基盤に1950〜60年代のフランスで確立した思想運動。レヴィ=ストロース・バルト・ラカン・アルチュセールらが主導した。個人の意識や意図ではなく、意味を規定する「構造」——要素間の差異と関係のシステム——を分析対象とした。人文・社会科学全般に波及し、ポスト構造主義の母胎となった。