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風刺文学
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カンディード
1759年発表のヴォルテールによる哲学的コント。ライプニッツの「最善世界説」を諷刺した。主人公カンディードが戦争・宗教裁判・自然災害と遭遇し、楽観主義の欺瞞を体験する旅を経て、「われわれは庭を耕さなければならない」という実践的態度に至る。啓蒙主義文学の代表作。
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キャッチ=22
1961年刊のジョセフ・ヘラー小説に由来する語。「狂人は飛行免除を申請できるが、申請すること自体が正気の証明になる」というループ的矛盾から生まれた。今日では官僚制・組織論・意思決定論において、構造が生み出す脱出不能な罠を指す普通名詞として英語圏に定着している。
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巨匠とマルガリータ
1940年にブルガーコフが没したのち、妻エレーナの尽力で1967年に初公刊された長編小説。ヴォランドと名乗る悪魔が1930年代のモスクワに現れ、体制に迎合する知識人社会を翻弄する。ポンティウス・ピラトとイエスの物語が並走する二重構造を持ち、全体主義下の創作と権力の関係を問う。