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無常
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平家物語
十三世紀前半までに成立したとされる軍記物語。作者は不詳。平清盛を中心とする平家一門の栄華から、源氏との治承・寿永の乱(一一八〇-一一八五)、壇ノ浦での滅亡までを描く。琵琶法師の平曲として語り継がれる過程で増補と改訂が重ねられた。「祇園精舎の鐘の声」で始まる冒頭は、日本人の無常観を凝縮する名文として知られる。
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方丈記
元神職の鴨長明が一二一二年に著した随筆。冒頭「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」の一節で知られる。前半は京都を襲った大火・辻風・遷都・飢饉・地震といった災害を記録し、後半は日野山の方丈(約二・七メートル四方)の庵に独居する晩年の生活を描く。無常観のもとに書かれた中世日本の代表的随筆。
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徒然草
南北朝期の僧兼好法師(卜部兼好)が一三三〇年前後までに書いた随筆。全二百四十三段からなり、仏道・武士・恋愛・学問・教養・世俗の愚かさなど、多様な話題に及ぶ。無常観を基調としながらも、人間観察の鋭さと機知、教訓と諧謔の混在が特徴。『枕草子』『方丈記』と並ぶ日本三大随筆の一つで、江戸期以降は教養の必読書となった。