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平安
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枕草子
一条天皇の中宮定子に仕えた女房清少納言が、一〇〇〇年頃までに書いた随筆。約三百段からなり、「春はあけぼの」で始まる四季の情景、「うつくしきもの」「にくきもの」といった類聚段、日記的章段が混在する。鋭い観察、優雅と機知、短く区切る文体によって、日本随筆文学の嚆矢となった。
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竹取物語
九世紀末から十世紀初頭に成立したとされる、仮名で書かれた現存最古の日本物語。竹取の翁が光る竹の中から見いだした三寸ばかりの女児が、三ヶ月で美しい姫に成長する。五人の貴公子の求婚を難題で退け、帝の求愛もかわしたかぐや姫は、やがて自身が月の都の者であることを明かし、八月十五夜に月からの迎えに伴われて昇天する。
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平安貴族社会と摂関政治
平安時代(794〜1185年)の後半、藤原北家が天皇の外戚として摂政・関白の地位を世襲し、朝廷を事実上支配した政治体制。形式と先例に支配された宮廷社会は、独特の美意識と文学(源氏物語、枕草子)を生んだが、軍事力の外部化により武士の台頭を招き、最終的に崩壊した。
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空海
讃岐出身。31 歳で遣唐使として渡唐し、長安で恵果から密教の正統を授かる。帰国後、高野山を開き、真言宗を確立。仏教思想家としてのみならず、書家(三筆の一人)・土木技術者(満濃池修復)・教育者(綜芸種智院)として日本史上の総合天才と評される。
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最澄
近江出身。788 年に比叡山に草庵を結び、804 年に遣唐使として入唐、天台教学を学ぶ。帰国後、天台宗を日本に確立。空海と同時代のライバルであり友人でもあった。比叡山は以後、法然・親鸞・道元・日蓮ら鎌倉仏教の祖師を輩出する場となる。