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叙事詩
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アエネーイス
前29〜前19年にウェルギリウスが著した12巻のラテン語叙事詩。トロイア滅亡後のアエネーアスのイタリア建国を描く。ホメロスを範としながら、義務(ピエタス)と運命(ファトゥム)の緊張を主題の核に据え、ヨーロッパ文学の正典となった。
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ベーオウルフ
古英語で書かれた現存最古の大叙事詩(全3182行)。ゲート族の戦士ベーオウルフがデンマーク王フロースガールの宮廷を脅かす怪物グレンデル一族を討伐し、帰国後は王として50年間統治したのち、竜との戦いで命を落とす。英雄の名声・宿命・死の受容を貫くテーマとする。
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静かなドン
ミハイル・ショーロホフ(1905-1984)による全4部の長編叙事詩。ドン川流域のコサック社会を舞台に、第一次世界大戦・ロシア革命・内戦の激動を生きた主人公グリゴリー・メレーホフの数奇な運命を描く。1965年ノーベル文学賞受賞作。20世紀ロシア文学を代表する傑作とされる。
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神曲
フィレンツェの詩人ダンテ・アリギエーリが亡命中の一三〇〇年代に執筆した全一万四千二百三十三行の叙事詩。「地獄篇」「煉獄篇」「天国篇」の三部からなり、ウェルギリウスとベアトリーチェに導かれて来世を巡る旅を描く。ラテン語ではなくトスカーナ方言で書かれ、イタリア語の標準化に決定的な役割を果たした。
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イーリアス
紀元前八世紀ごろ成立したとされる古代ギリシアの長大な叙事詩。全二十四歌、約一万五千行にわたり、トロイア戦争十年目に起きたアキレウスの怒りと、それがもたらす破局を描く。西洋文学の源流とされ、英雄の栄光と人間の有限性を主題化した最古の作品である。
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オデュッセイア
『イーリアス』と並ぶホメロスの代表作。全二十四歌で、トロイア戦争後に故郷イタケへ帰還しようとするオデュッセウスの十年間の放浪と、王国再奪回を描く。怪物・魔女・冥界を経巡る冒険と、知略による生還の物語が、西洋における「旅」の原型を作った。
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失楽園(ミルトン)
イングランドの詩人ジョン・ミルトンが盲目の晩年に口述で完成させた十二巻の叙事詩。旧約聖書の創世記を題材に、神への反逆を企てたサタンの堕落と、エデンの園のアダムとイヴが蛇の誘惑によって禁断の実を食べ、楽園を追放される物語を描く。英語で書かれた叙事詩の最高峰であり、自由と服従、知と罪の主題を提起した。