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バロック・古典
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バロック
16世紀末から18世紀前半にかけて欧州で展開した美術・建築・音楽の総合様式。対抗宗教改革の宗教的熱狂と絶対王政の権威表現を土壌に、強烈な明暗対比、躍動する構図、過剰な装飾、感情の直接的表出を特徴とする。ルネサンスの静的調和と対照的に、観者の情感を揺さぶることを目的とした。
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カラヴァッジョ
ミラノ近郊生まれのイタリア・バロック絵画の先駆者。テネブリズム(暗闇主義)と呼ばれる強烈なキアロスクーロ、聖人を庶民として描く大胆な現実主義で、17世紀絵画の方向を決定づけた。殺人事件を起こし逃亡生活の果てに38歳で客死したが、作品は欧州全土の画家に直接的な衝撃を与えた。
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新古典主義
18世紀後半、ロココの享楽を批判しつつ、ポンペイ・ヘルクラネウム発掘と啓蒙思想を背景に、古代ギリシア・ローマの理想を復興しようとした美術・建築運動。明確な輪郭、静的な構図、道徳的・英雄的な主題を重視した。ダヴィッド、カノーヴァ、アングルが代表者で、フランス革命とナポレオン時代の公式様式となった。
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レンブラント
ライデン生まれのオランダ黄金時代の画家・版画家。アムステルダムで活動し、『夜警』『テュルプ博士の解剖学講義』『放蕩息子の帰還』など、光と影による劇的構成と、年齢を重ねた人間の内面描写で西洋絵画史に比類なき深みをもたらした。晩年は破産に至るが、自画像連作が生涯にわたる自己観察を証言する。
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ロココ
18世紀前半のフランス宮廷・貴族社会で発展した美術・建築・装飾の様式。バロックの壮大さを軽やかな優美に置き換え、パステル色、非対称の渦巻文様(ロカイユ)、恋愛・牧歌・享楽を主題とした。ヴァトー、ブーシェ、フラゴナールが代表画家で、マリー・アントワネット時代に頂点を迎えた。
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フェルメール
デルフト生まれのオランダ黄金時代の画家。現存作品は35点前後と寡作で、生涯の大半は同郷で過ごした。窓辺から差す光の下で日常行為に没頭する女性像を描き、精緻な光学的写実と瞑想的静けさを統合した。『真珠の耳飾りの少女』『牛乳を注ぐ女』『絵画芸術』が代表作である。