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ディストピア
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すばらしい新世界
英国の作家オルダス・ハクスリーが一九三二年に刊行したディストピア小説。西暦二五四〇年の世界国家では、人間は試験管で製造され階級ごとに条件づけられ、不安は薬物ソーマで抑えられる。安定と幸福が何よりも優先され、芸術・宗教・家族は廃絶される。保留地で育った「野蛮人」ジョンの出現が、文明の空虚を照射する。オーウェル的恐怖統治とは異なる快楽的隷属の原型。
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華氏451度
アメリカのSF作家レイ・ブラッドベリが一九五三年に刊行した長編小説。書物の所持が禁じられ、消防士(ファイアマン)が火を消す代わりに本を焼くことを任務とする近未来社会。消防士ガイ・モンターグは、奇妙な隣人クラリスとの出会いを経て、自分が焼く本に何が書かれているかを問い始める。書名は紙の発火点とされる華氏四五一度(摂氏二三三度)に由来する。
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1984年
ジョージ・オーウェルが一九四九年に刊行した長編小説。核戦争後の超国家オセアニアで、党と指導者ビッグ・ブラザーがあらゆる生活を監視する。真理省に勤める下級党員ウィンストン・スミスは、禁じられた日記を書き、党員ジュリアと恋に落ち、地下組織を探すが、全ては党の仕掛けだった。拷問と洗脳の末、彼は「ビッグ・ブラザーを愛していた」と呟いて破滅する。