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近世科学
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コペルニクス転回
1543年、ポーランドの聖職者ニコラウス・コペルニクスが『天球の回転について』で提示した太陽中心説。地球を惑星の一つとして相対化し、1400年続いたプトレマイオス体系を突き崩した。カント以降、視点転換による世界理解の革新を指す比喩としても用いられる。
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ガリレオの望遠鏡
1609年、ガリレオ・ガリレイが自作した屈折望遠鏡で天体を観測し、月の山々、木星の衛星、金星の満ち欠け、太陽黒点を発見した。肉眼以上の感覚能力を獲得した最初の科学的事例で、『星界の報告』(1610)によって公表され、コペルニクス体系を観測的に支持する決定的証拠となった。
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ハーヴィ血液循環論
1628年、イギリスの医師ウィリアム・ハーヴィが『動物の心臓と血液の運動について』で血液が心臓を中心に循環することを論証した。ガレノス以来1400年続いた血液消費説を覆し、定量的測定と実験解剖を武器に近代生理学を創始した。科学革命を医学に持ち込んだ画期的著作である。
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ケプラーの法則
17世紀初頭、ヨハネス・ケプラーがティコ・ブラーエの観測データから導いた惑星運動の3法則。軌道は楕円で太陽は焦点の一つにある(第1法則)、面積速度は一定(第2法則)、公転周期の2乗は長半径の3乗に比例する(第3法則)。ニュートン力学の前提条件を準備した。
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ラヴォアジェと化学革命
18世紀後半、アントワーヌ・ラヴォアジェが主導した化学の体系的再構築。燃焼の酸素説によってフロギストン説を葬り、質量保存則、精密天秤による定量分析、体系的化学命名法を確立した。『化学原論』(1789)で近代化学の基礎を築いたが、フランス革命期に恐怖政治で斬首された。