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1950年に実際に起きた金閣寺放火事件を素材に、三島由紀夫が1956年に発表した長編小説。主人公・溝口の吃音と劣等感が「絶対的な美」への強迫へと転化し、最終的な放火行為に至る心理過程を緻密に描く。美・虚無・自己否定を軸にした戦後文学の代表作。
1969年刊行。三島由紀夫「豊饒の海」四部作の第一巻。大正初期の華族社会を舞台に、松枝清顕と綾倉聡子の禁断の恋を描く。輪廻転生と美の消滅を軸にした壮大な物語の起点であり、三島の美学——「美は滅びることで完成する」——が凝縮されている。