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ロシア文学
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イワン・イリイチの死
1886年、レフ・トルストイが発表した中編小説。ロシアの高等裁判所判事イワン・イリイチが不治の病に倒れ、死を前に「模範的な生」の空虚さを自覚する過程を描く。社会的体面と真正な生の乖離、死の受容と自己変容の構造を精緻に描写し、実存主義文学の先駆として世界的に評価される。
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ドクトル・ジバゴ
ボリス・パステルナーク(1890-1960)が1945年から1955年にかけて執筆し、1957年イタリアで初刊行した長編小説。ロシア革命と内戦を舞台に、医師で詩人のユーリ・ジバゴと女性ラーラの愛と離別を描く。ソ連では発禁処分となり、パステルナークは1958年のノーベル文学賞受賞を強制辞退させられた。ソ連国内での正式刊行は1988年。
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エヴゲーニー・オネーギン
アレクサンドル・プーシキンが1825〜33年に章ごと発表し、1833年に完結した韻文小説。全8章、「オネーギン・スタンザ」と呼ばれる独自の14行詩形式で書かれる。批評家ベリンスキーに「ロシア生活の百科全書」と称され、行動力を欠いた知識人像「余剰人間(リーシニー・チェロヴェーク)」の原型として後世の文学に決定的影響を与えた。
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静かなドン
ミハイル・ショーロホフ(1905-1984)による全4部の長編叙事詩。ドン川流域のコサック社会を舞台に、第一次世界大戦・ロシア革命・内戦の激動を生きた主人公グリゴリー・メレーホフの数奇な運命を描く。1965年ノーベル文学賞受賞作。20世紀ロシア文学を代表する傑作とされる。