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ノーベル文学賞
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白の闇
ポルトガルのノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴが1995年に発表した長篇小説(原題:Ensaio sobre a Cegueira)。原因不明の「白い失明」が都市全体を覆い、隔離・略奪・支配が連鎖する中で人間の尊厳と残虐性が剥き出しになっていく。カギ括弧・章区切り・人名を排した独特の文体で、匿名性による普遍性を獲得した。
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ドクトル・ジバゴ
ボリス・パステルナーク(1890-1960)が1945年から1955年にかけて執筆し、1957年イタリアで初刊行した長編小説。ロシア革命と内戦を舞台に、医師で詩人のユーリ・ジバゴと女性ラーラの愛と離別を描く。ソ連では発禁処分となり、パステルナークは1958年のノーベル文学賞受賞を強制辞退させられた。ソ連国内での正式刊行は1988年。
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静かなドン
ミハイル・ショーロホフ(1905-1984)による全4部の長編叙事詩。ドン川流域のコサック社会を舞台に、第一次世界大戦・ロシア革命・内戦の激動を生きた主人公グリゴリー・メレーホフの数奇な運命を描く。1965年ノーベル文学賞受賞作。20世紀ロシア文学を代表する傑作とされる。
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雪国
川端康成が1935〜48年にかけて発表した長編小説。新潟・越後湯沢の温泉町を舞台に、東京の文人・島村と芸者・駒子の交情を描く。「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」の冒頭で知られ、1968年ノーベル文学賞受賞の代表作となった。日本的な無常観と余情の美学を体現する。
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ブリキの太鼓
1959年にギュンター・グラスが発表した長編小説。ダンツィヒを舞台に、3歳で成長を止めた少年オスカル・マツェラートが語り手を務める。大人世界への不参加を貫くオスカルを通じ、ナチズムへの市民の加担と政治的無関心の共犯性を照射する。ドイツ戦後文学の転換点。