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ショーペンハウアー
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反出生主義
「生まれてこない方がよかった」という命題を哲学的に論証しようとする立場。快楽と苦痛の非対称性を根拠に、生命の誕生は当事者に計り知れない苦痛をもたらすと主張する。2006年のデイヴィッド・ベネターの著作で現代哲学の射程に入り、少子化・生命倫理・実存主義との接点で議論が続いている。
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意志と表象としての世界
アルトゥール・ショーペンハウアー(1788-1860)が1819年に刊行した主著。カントの現象と物自体の区別を継承しつつ、物自体の正体を『意志(Wille)』と同定した。世界は一面では我々の認識に現れる『表象』だが、その背後では盲目的・非合理的な『生への意志』が衝動として働いている。この意志は満たされることなく苦しみを生み続ける。救済は芸術(特に音楽)による一時的観照と、意志の否定(禁欲・共苦)に求められる。ニーチェ、フロイト、ワーグナー、トーマス・マンらに決定的影響を与えた。