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アイデンティティ
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見えない人間
ラルフ・エリスン(1913-1994)が1952年に発表した長編小説。名前を持たない黒人青年が南部からニューヨークへ渡り、社会的不可視性と格闘する一人称の語りで構成される。「見えない」とは人種的偏見によって他者の意識から消去される状態を指す。1953年全米図書賞受賞。アフリカ系アメリカ文学の頂点として位置づけられる。
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改宗
ある宗教の信徒が別の宗教に転じる行為。古代ローマのコンスタンティヌス帝のキリスト教受容、パウロの回心、近世の宗教裁判による強制改宗など、歴史上の転換点と深く結びついてきた。個人のアイデンティティ再編と集団への帰属変更を同時に伴う複合的な現象である。
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ねじまき鳥クロニクル
村上春樹が1994〜95年に新潮社から発表した長編三部作。平凡な男・岡田亨が失踪した妻と猫を探す過程で、ノモンハン事件の暴力や現代日本に潜む闇へと引き込まれていく。「井戸」「ねじまき鳥」「烙印」等の象徴が絡み合い、個人の内的旅行と歴史的集合記憶を一体化させた村上文学の集大成として評価される。
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選民思想
ヘブライ語『アム・セグラ』(選ばれた民)。神がアブラハム・イサク・ヤコブの子孫としてのイスラエル民族を、特別な契約関係に選んだとするユダヤ教の自己理解。優越ではなく『使命』『責任』として解釈するのが正統。後世、米国例外主義・日本選民論など、世俗的選民思想にも転化した。